イラストレーターを目指す方のために役立つおすすめの資格をまとめました。
イラストには、ゲームなどのキャレクター、本の挿絵、ポスターやチラシのイラスト、雑誌など数多くの種類があるので、イラストレーターはさまざまな分野のクライアントから依頼を受けることになります。現在では、イラスト作成用のソフトを使ってパソコン上で描くことが主流となっていますので、ソフトの知識や技術力が必要になります。イラストレーターを目指すなら、ぜひここで紹介する資格取得を目指してスキルを磨いていきましょう。
イラストレーター関連の資格とは
イラストレーターを目指すなら、各ソフトに対応した技術力を高める必要があります。必ずしも資格取得が必須ではないですが、資格を持つことでスキルアップができます。資格によっては随時試験があるものもありますので、ご自分の学習の進み具合によって資格取得に挑戦できます。
主な就職先・業種
イラストレーターを目指す方の主な就職先や業種としては、主に次の4つが挙げられます。
- イラスト制作会社
- デザイン事務所
- 広告代理店
イラストレーターは、クライアントの依頼に応じてポスターや商品パッケージ、Webサイトや雑誌のイラストを制作して提供する職業ですので、主な就職先はイラスト制作会社、デザイン事務所、広告代理店や企業のデザイン部門などがあがります。PhotoshopやIllustratorは必須スキルですので、Photoshopクリエーター能力認定試験やIllustratorクリエーター能力認定試験で知識を習得しましょう。また、色彩検定で色について深く学ぶこともデザインに役立ちますし、国家資格であるウェブデザイン技能検定の取得は、高いスキル力の証明になります。
近年のゲーム人気に伴い、ゲーム会社では人気ソーシャルゲームのカードイラスト制作をてがけるイラストレーターの求人が多くなっています。Photoshopクリエーター能力認定試験やIllustratorクリエーター能力認定試験、CGクリエイター検定で技術を高めることがおすすめです。ただ、企業全般において正社員のイラストレーターの求人は少なく、契約社員やフリーランスなど外部委託が多いのが実情です。
イラストレーター関連の資格を取得するメリット5つ
イラストレーター関連の資格を取得すると、需要が高く求人も多いので転職や就職にとても有利になります。ここでは、具体的なメリットについて説明していきます。
資格取得のメリット1:業務効率や生産性が向上する
資格を取得することでイラストに関する知識や技術を学ぶことができるので、その結果としてイラストを描く精度や技術力がアップします
資格取得のメリット2:収入アップが見込める
有資格者には資格手当を用意しているところも多く、また、制作する作品のクオリティが上がることで作品単価が上がると収入アップにつながるでしょう
資格取得のメリット3:知識や技術の証明になる
資格を所有していることは、イラストレーターに必要な知識や技術力の証明になります
資格取得のメリット4:スキルアップにつながる
資格取得の勉強をすることで、イラストレーターの技術や製図のスキルを磨くことができるので、クライアントの依頼の趣旨に合わせてクオリティの高いイラストを提供することができます
資格取得のメリット5:転職や独立などキャリアアップに役立つ
資格を持っていることで、就職や転職、フリーランスで活動するときにアピールすることができます
イラストレーター関連で役立つおすすめ資格一覧
イラストレーター関連で役立つおすすめ資格8種類を表にまとめました。おすすめ度を星の数で表わし、合格率や資格の種類もまとめました。ぜひ参考にして下さいね。
資 格 | おすすめ度 | 合格率 | 資格の種類 |
Photoshopクリエーター能力認定試験 | ★★★★ | 70%前後 | 民間資格 |
Illustratorクリエーター能力認定試験 | ★★★★ | 70% | 民間資格 |
CGクリエイター検定 | ★★★★ | ベーシック:70%前後 エキスパート:30% | 民間資格 |
色彩検定(文部科学省後援) | ★★★ | 1級:45% 2級:77% 3級:75% UC級:87% | 民間資格 |
アドビ認定プロフェッショナル | ★★★ | 合格基準700点以上 (1000点満点) | 民間資格 |
カラーコーディネーター検定試験 | ★★★ | 合格基準7割以上 | 民間資格 |
ウェブデザイン技能検定(国家資格) | ★★★★ | 1級:10%~20% 2級:30%~40% 3級:60%~70% | 国家資格 |
Webクリエイター能力認定試験 | ★★★ | 約90% | 民間資格 |
1. Photoshopクリエーター能力認定試験
Photoshopクリエイター能力認定試験は、Photoshopを使用して画像編集やデジタルコンテンツを作成する能力を認定する試験です。試験内容は、エキスパートは第一部の知識・実技は50分。第二部の実践は90分で行われます。スタンダードは第一部の実技40分。第二部の実践90分で行われます。
試験日 | 随時 |
受験料 | エキスパート8,600円 スタンダード7,600円 |
受験資格 | なし |
合格率 | 70%前後 |
おすすめ度 | ★★★★ |
Photoshopクリエーター能力認定試験のおすすめポイント3つ
- Photoshopの基本的なスキルを証明できる
- Photoshopソフトを使った案件や募集への応募や受注が可能になり、仕事の場が広がる
- YouTube関連のサムネイル作成など需要が多い仕事ができる
関連記事Photoshop®クリエイター能力認定試験の試験日・試験内容と合格基準点【おすすめ参考書・問題集】
2. Illustratorクリエーター能力認定試験
Illustratorクリエーター能力認定試験は、世界基準のIllustratorを活用する能力の測定と評価をする資格検定試験です。レベルに応じて2種類の設定があります。illustratorの操作スキルはもちろん、DTPファイルやコンテンツを効率的に製作する技術が身につきます。試験内容は、エキスパートは第一部の知識・実技は50分。第二部の実践は90分で行われます。スタンダードは第一部の実技40分。第二部の実践90分で行われます。
試験日 | 随時 |
受験料 | エキスパート8,600円/スタンダード7,600円 |
受験資格 | なし |
合格率 | 70% |
おすすめ度 | ★★★★ |
Illustratorクリエーター能力認定試験のおすすめポイント3つ
- Illustratorの基本的なスキルの証明になる
- 合格するとその証として「オープンバッジ」が交付される
- 他のofficeソフト系の資格と組み合わせることで仕事の幅がさらに広がる
関連記事Illustrator®クリエイター能力認定試験の試験日・試験内容と合格基準点【おすすめ参考書・問題集】
3. CGクリエイター検定
CGクリエイター検定とは、コンピューターグラフィックスを使って映像表現を行う検定です。難易度別にベーシックとエキスパートに分かれています。受験資格はなく、1日で両方受験も可能です。ベーシックは、基本的な知識が多くマークシート形式10問を60分で行われます。エキスパートは、難易度が上がり3ヶ月程度の学習が必要となります。80分のマークシート10問で行われます。
試験日 | 前期7月/後期11月 |
受験料 | ベーシック 5,600円/エキスパート 6,700円 |
受験資格 | なし |
合格率 | ベーシック:70%前後/エキスパート:30% |
おすすめ度 | ★★★★ |
CGクリエイター検定のおすすめポイント3つ
- CG制作や映像制作のスキルを備えている証明となる
- 映画やゲーム、アプリなどの映像業界への就職が有利になる
- CGデザイナーとして独立する際に役立つ
関連記事CGクリエイター検定の試験日・試験内容と合格基準点【おすすめ参考書・問題集】
4. 色彩検定(文部科学省後援)
色彩検定は、1級、2級、3級、UC級に分かれていて、どの級からでも受験できます。試験内容は、1級はプロ向け、2級は実務向け、3級は初心者向け、UC級は社会人、設計者向けとなっています。1級は一次のマークシート式と二次の記述式と実技で行われます。それ以外はマークシート式で行われます。
試験日 | 前期6月/後期11月 |
受験料 | 1級:15,000円/2級:10,000円/3級:7,000円/UC級:6,000円 |
受験資格 | なし |
合格率 | 1級:45%/2級:77%/3級:75%/UC級:87% |
おすすめ度 | ★★★ |
色彩検定(文部科学省後援)のおすすめポイント3つ
- 建築やインテリアに関する仕事で学んだ知識を活かすことができる
- 色彩が人間に与える影響や社会環境、配色に関する理論など、「色」に関する幅広い知識や技能を学ぶことができる
- 色彩の知識によって物の見方が変わり、人生が豊かになる
5. アドビ認定プロフェッショナル
アドビ認定プロフェッショナルとは、Adobe Creative Cloudを活用してCG制作に必要な知識やスキルなどについて、アドビ社が認定する資格です。試験は、全国にある試験会場のコンピュータを使って解答するCBT形式で行われ、あらかじめインストールされているアプリケーションを使用します。試験問題は2つのセクションに分かれており、前半は選択問題セクション、後半は操作問題セクションから出題されます。合否の結果は、試験直後にコンピュータの画面上で確認できます。合格率は非公開となっています。
試験日 | 随時(各試験会場により異なる) |
受験料 | 一般価格:10,780円(税込)/学割価格: 8,580円(税込) |
受験資格 | なし |
合格率 | 700点以上(1000点満点) |
おすすめ度 | ★★★ |
アドビ認定プロフェッショナルのおすすめポイント3つ
- デザインや画像作成の基本スキルを習得できる
- 世界共通の国際資格なのでグローバルに活躍できる
- 就職や転職に役立つ
関連記事アドビ認定プロフェッショナルの試験日・試験内容と合格率【おすすめ参考書・問題集】
6. カラーコーディネーター検定試験
カラーコーディネーター検定試験は、色に関する知識や技能を問う検定試験で、東京商工会議所が主催しています。色の性質や色が与える影響などの知識を習得できるので、仕事やプライベートなどさまざまなシーンで活用できる人気の資格です。スタンダードクラスとアドバンスクラスの2種類の資格があり、アドバンスクラスは難易度が高くなっています。試験問題は公式テキストから出題されるため、まずは公式テキストを購入して繰り返し勉強するのがおすすめです。
試験日 | 6月~7月/10月~11月(年2回) |
受験料 | スタンダードクラス:5,500円(税込) アドバンスクラス:7,700円(税込) |
受験資格 | なし |
合格率 | スタンダード:約80%/アドバンス:約60% |
おすすめ度 | ★★★ |
カラーコーディネーター検定試験のおすすめポイント3つ
- 色が持つ特性を理解し、その影響や働きについて知識を得られる
- ファッションやインテリア、メイクなど幅広い業種で通じる知識を習得できる
- ディスプレイや広告による売上への影響、周辺環境への影響など、商業や環境色彩の分野で役立つ
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7. ウェブデザイン技能検定(国家資格)
ウェブデザイン技能検定は、Web業界で唯一の国家資格です。Webサイト制作に必要とされる、Webデザインの知識や技能、実務能力などが問われます。 試験区分は1級から3級までとなっており、学科試験と実技試験があります。実技試験は、指定されたブラウザやエディターを使用してパソコンで受験します。
試験日 | 5月・8月・11月・2月(3級~2級は年4回、1級は2月のみ年1回) |
受験料 | 1級:学科 7,000円 /実技25,000円(合計32,000円) 2級:学科6,000円 /実技12,500円(合計18,500円) 3級:学科 5,000円 /実技5,000円(合計10,000円) |
受験資格 | 3級はなし |
合格率 | 1級:10%~20%/2級:30%~40%/3級:60%~70% |
おすすめ度 | ★★★★ |
ウェブデザイン技能検定のおすすめポイント3つ
- webデザインに関する一定の知識を身につけているという証明になる
- ウェブデザイン技能士としての国家資格を得られ、スキルアップやキャリアアップにつながる
- web関係で活躍したい人にとって役立つ
関連記事ウェブデザイン技能検定の試験日・試験内容と合格率【おすすめ参考書・問題集】
8. Webクリエイター能力認定試験
Webクリエイター能力認定試験は、国際基準に準拠したホームページ制作スキルを問う試験です。基本的なプログラミングやデザインに関する出題で、Webサイト制作に関わる人にとって入門的な資格です。試験にはスタンダードとエキスパートの2種類があり、また、受験言語もHTML5とXHTML1.0の2種類に区分されています。
試験日 | 年2回 (事務局が定めた日程による) |
受験料 | エキスパート:7,500円/スタンダード:5,900円 |
受験資格 | なし |
合格率 | エキスパート・スタンダード共に約90% |
おすすめ度 | ★★★ |
Webクリエイター能力認定試験のおすすめポイント3つ
- Webサイトの制作やデザインのスキルが身に付く
- ITやWeb系企業の就職や転職に活用できる
- 企業によっては資格手当や報奨金があり、収入アップが期待できる
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イラストレーター関連の資格取得の勉強法
イラストレーター関連の資格取得の勉強法には、独学・通信講座・スクールの3選があげられます。ご自身に合った勉強法を選ぶことが合格率アップの近道になります。それぞれの特徴についてまとめたので、どれを利用すればいいのか選ぶ参考にして下さいね。
イラストレーター関連の資格勉強法①:独学で学ぶ
独学のメリットは、場所や時間を選ばずに自分のペースで勉強できることと、通信講座やスクールに比べて費用をかけずに学べることでしょう。ただし、計画性を持って臨むこととモチベーションの維持がとても大切になります。また、独学で学ぶ場合、どの本を選ぶのかも重要です。
イラストレーター関連の資格勉強法②:通信講座で学ぶ
資格のキャリカレのカラーコーディネーターW合格指導講座は、色彩検定とカラーコーディネーター検定試験のW合格を最短1ヶ月で目指せます。合格に必要な知識を効率的に学ぶことができ、万が一不合格の場合は受講料の全額返金保証があります。それだけ、一発合格に自信がある講座です。
イラストレーター関連の資格勉強法③:スクールで学ぶ
Winスクールのクリエイター能力認定試験対策講座は、IllustratorまたはPhotoshopの実技試験対策とデザイン全般の試験対策を行う講座です。受講期間は2ヶ月で、15時間のカリキュラムとなっています。受講料は108,900円ですが、勤続1年以上の方は受講料の最大20%支給される教育訓練給付制度を利用できます。