Illustratorのレイヤー機能についてご紹介します。
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レイヤーとは
レイヤーとは上下に重なる、階層状の部屋のようなものです。デフォルトでは一つだけになっていますが、必要に応じて増やすことが出来ます。複雑な図やレイアウトの場合、オブジェクトをいくつかのレイヤーに分けて配置すると整理しやすくなります。レイヤーごとに表示・非表示の切り替えや、クリックが出来ないようにロックする機能があり、上下(前面・背面)の入れ替えも簡単に出来ますので、使いこなすことにより作業効率が上がります。
レイヤーの使用例
図のようなイラストを4つのレイヤーに分けて作成した例をご覧ください。
レイヤーパレットではこのように上下に重なっています。上のレイヤーのオブジェクトは、下のレイヤーのオブジェクトよりも前面になります。
レイヤーを分けて作成すると、以下の様なメリットがあります。
外枠、背景・・・常に最前面や最背面に配置したいオブジェクトをレイヤーに分けて配置することにより、重なる順番を固定することが出来ます。またレイヤーをロックすることで、誤ってクリックやドラッグをして位置がずれてしまうのを防ぎます。
女の子イラスト、景色イラスト・・・描画などの作業中に、他のレイヤーをロックや非表示にすることにより、オブジェクトの選択や編集がしやすくなります。
レイヤーパネルについて
レイヤーパネルを表示する
レイヤーを使用する時は、レイヤーパネルを表示します。
メニュー→「ウィンドウ」→「レイヤー」で表示することが出来ます。
レイヤーパネルの機能
レイヤーパネルの各ボタンの機能は次の通りです。
① レイヤー名
レイヤーが複数ある時は、ドラッグすることにより上下を入れ替えることが出来ます。
② レイヤーの表示
三角の部分をクリックすると、レイヤーの中のオブジェクトが階層となって表示されます。各階層をドラッグすることによりオブジェクトの上下(前面・背面)を入れ替えることが出来ます。またダブルクリックするとオプションが表示され、名前の変更や、表示とロックをチェックマークで切り替えることが出来ます。
③ 表示の切り替え
レイヤーの表示・非表示をクリックして切り替えます。非表示の時は目のマークが消えます。
④ ロックを切り替え
レイヤーをロック(編集出来ない状態)するかどうかをクリックして切り替えます。ロックされている時は鍵のマークになります。
⑤ クリッピングマスクを作成/解除
レイヤー内の最前面の図形で、レイヤー全体のオブジェクトをクリッピングマスクにします。通常のマスクとは違うので、解除する時はこのボタンをもう一度クリックします。
⑥ 新規サブレイヤーを作成
クリックすると現在のレイヤーの中に、サブレイヤーが作成されます。
⑦ 新規レイヤーを作成
クリックすると新しいレイヤーが作成されます。デフォルトでは、新しいレイヤーは現在選択されているレイヤーの上へ作成されます。描画モードが、「背面描画」になっている場合は下へ作成されます。既に作成されているレイヤーを、このアイコンへドラッグすると、レイヤーのコピーが作成されます。
⑧ 選択項目を削除
レイヤーパレット内で選択されているレイヤーやオブジェクトが削除されます。
⑨ 対象をクリックしてドラッグしアピアランスを移動
②でレイヤー内のオブジェクトを表示している場合、黒丸(選択している時は黒の二重丸)になっているオブジェクトのアピアランスを、他のオブジェクトに移動やコピーが出来ます。移動する場合は黒丸部分を移動したい所へドラッグします。コピーする場合はオプションキー(Mac)、またはAltキー(Windows)を押さえながらドラッグします。
⑩オブジェクトの選択
右上の黒い三角をクリックすると、レイヤー内の全てのオブジェクトが選択されます。隠しているオブジェクトやロックしているオブジェクトも全てが対象になります。三角の下に青などのレイヤーのカラーの四角がついている時は、その部分のオブジェクトが選択されていることを意味します。
各レイヤーのオプションについて
レイヤー名をダブルクリックすると、レイヤーオプションが表示されます。
名前
レイヤーの名前を変更することが出来ます。
カラー
レイヤーパレット内やオブジェクト選択時のカラーを変更することが出来ます。
テンプレート
画像をトレースするために、下絵となる画像を配置させる時に使用します。レイヤーがロックされ、配置された画像の表示濃度がデフォルトでは50%になります。プリントのチェックは外されるので、プリントアウトされません。テンプレートにチェックが入っている時は、レイヤーパレットの③の表示が変わります。
ロック
チェックを入れるとレイヤーがロックされます。レイヤーパレットの④と同じです。
表示
チェックを外すとレイヤーは非表示になり、レイヤーパネルの左側の目のアイコンが消えます。レイヤーパレットの③と同じです。
プリント
チェックを外すと、対象のレイヤーはプリントアウトされません。
プレビュー
チェックを外すと画面表示がアウトライン表示(オブジェクトの外枠だけが表示される状態)になります。透明なオブジェクトや、大きなオブジェクトの背面に隠れているオブジェクトもアウトライン表示されます。アウトライン表示の時は、レイヤーパレットの③の目のマークが白くなります。
画像の表示濃度
ボックス内に数字を入れることによって、レイヤー内の画像が薄く表示されます。
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