Illustratorのアクションについてご紹介します。アクションとは、よく使う作業の手順を記録して簡単に実行出来るようにする機能のことです。ファンクションキーに登録したり、複数のファイルに一括して実行することも出来ます。
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アクションを使用する
アクションを使用するためには、アクションパレットを表示します。メニュー→「ウィンドウ」→「アクション」で表示します。
初期設定のアクションを使用する
アクションパレットの中には、初期設定として作成されている色々なアクションがあります。初期設定アクションフォルダーの左側の三角をクリックすると、フォルダーの中のアクションが表示されます。
使用例として、一番上の「不透明度60(選択範囲)」というアクションを実行してみます。このアクションは選択したオブジェクトを不透明度60%にするというものです。アクション名の左側の三角をクリックすると、アクションに記録された項目を表示することが出来ます。
下記の手順でアクションを実行します。
1 アクションを行なうためのオブジェクト(図形など)を用意し選択しておきます。
2 実行するアクションのタイトル部分を選択します。
3 アクションパレットの下部の右向きの三角「選択項目を実行」ボタンをクリックします。
アクションを実行する別の方法としては、アクションパネルの右上の三角をクリックし、メニューでボタンモードにする方法もあります。この場合はボタンをクリックするだけでアクションを実行することが出来ます。
アクションを作成する
アクションを作成する時は、アクションにしたい作業を実際に行なって記録します。手順は下記のようになります。
1 アクションはセットフォルダーの中に作成しますので、新しいセットフォルダーを作る場合は①「新規セットを作成」をクリックし、セットフォルダーを作ります。既存のセットフォルダーを使用することも出来ます。
2 アクションを記録する準備として、図形などのオブジェクトが必要な場合は先に作成しておきます。アクションの記録が始まってからオブジェクトを作成すると、オブジェクトを作成する部分まで記録されてしまいます。
3 ②「新規アクションを作成」をクリックすると、アクションオプションが表示されるので、名前などを必要に応じて変更し、右側の「記録」ボタンをクリックします。オプションの設定は後から出来上がったアクションをダブルクリックして変更することも可能です。
セット・・・どのセットフォルダーに入れるかを選択します。
ファンクションキー・・・作成したアクションをファンクションキーに登録する場合に選択します。ShiftキーやCommandキーと組み合わせることも出来ます。ファンクションキーに他のアクションが既に登録されている場合は重複して登録することは出来ません。
カラー・・・アクションパレットをボタンモードにした時の表示色を選びます。
4 記録が開始されるので、アクションにしたい作業を実際に行ないます。
5 作業が終わったら、③「再生/記録を中止」をクリックして記録を終了します。
6 出来たアクションを実行してみて、不具合がないか確認します。
アクション項目の追加
作成したアクションに後から項目を追加することが出来ます。
1 アクション内の、項目を追加したい部分を選択します。(選択した項目の次に追加されます)
2 アクションパレット下部の左から二番目の丸印「記録開始」ボタンをクリックして追加したい作業を行ないます。
3 作業が終了したら、「再生/記録を中止」ボタンで終了します。
4 項目の順番が正しいか確認します。項目の順番を入れ替える場合は、項目を選択し上下にドラッグします。
5 アクションを実行してみて、不具合がないか確認します。
アクション項目の実行の切り替え
アクションパレットの左側のチェックマーク欄は、その項目を実行するかどうかの印です。一時的に実行したくない項目がある時は、チェックマークを外します。
アクションの削除
アクションやアクション内の項目を削除する場合は、削除したい項目をアクションパレット右下のゴミ箱アイコンへドラッグします。
アクションセットの保存と読み込み
作成したアクションセットを他のコンピュータのIllustratorで使いたい時などのために、パネルメニューで「保存」や「読み込み」、「置き換え」が出来ます。「置き換え」を選択するとドキュメント内のアクションセットが全て置き換わるので、現在のアクションセットを残したい場合は予め保存しておいて下さい。
バッチについて
バッチとは、自動的に複数のファイルに対してアクションを実行させる機能です。ファイルを開く→アクションを実行→ファイルを保存する(又はファイルを開いたままにする)という作業が一度に出来ます。この場合もダミーファイルなどでテストを行ない設定に不具合がないかを確認してから、実際のファイルに実行することをお勧めします。
バッチを使用するには、パネルメニューの一番下の「バッチ…」を選択します。各項目を設定後、「OK」ボタンをクリックすると、バッチが開始します。
①「実行」・・・実行したいセットとアクションを指定します。
②「ソース」・・・何に対してバッチを実行するかを選びます。「フォルダー」の場合は下の「選択」ボタンで、アクションを実行したいファイルの入っているフォルダーを選択します。「データセット」にすることも出来ます。
③「保存先」・・・アクションを実行後、保存するかどうかを指定します。「なし」は、保存せずに、ファイルを開いたままにします。「保存して閉じる」は上書き保存、「フォルダー」は別のフォルダーに保存します。
④「エラー」・・・エラーが発生した時にどうするかを指定します。「エラー発生時に中止」又は「エラーをファイルに記録」を選びます。
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