今回は、MAYAのリトポロジーについて解説していこうと思います。スカルプト等を行った後に行う、リトポロジーですが手作業だと非常に時間がかかります。今回は自動で行えるMAYAでの機能を紹介します。
※このサイトは広告が含まれております。リンク先の他社サイトにてお買い求めの商品、サービス等について一切の責任を負いません。
リトポロジーとは
リトポロジーとは、頂点数が多いメッシュなどの3Dデータを、より少ない頂点数に再構築することを指します。
モデルの用意
モデルを用意していきます。今回の機能には、ハイメッシュのモデルが適しているため岩のモデルを用意します。
※読者の方は、ある程度ハイメッシュのモデルであれば問題ありません。
オブジェクトをインポートしていきましょう。メニューバーよりファイル→読み込みからモデルをインポートしていきます。
岩を作ってみたいという方は、下記の記事を参照してみてください。
関連記事Blender|岩を作ろう
リトポロジ
次にモデルを選択し、メニューバーのメッシュからリトポロジ化の横にある□をクリックし、設定込みで機能を使用していきます。
すると、このようにオプション画面が立ち上がります。
とりあえず、デフォルト設定値のまま適用すると1000ポリゴンほどのメッシュに分割されました。因みもうこの時点で、大分きれいなモデルになっています。
基本的な使い方は、分かったと思うので、オプションの設定項目について説明していきたいと思います。
前処理
オリジナルを維持
選択したオブジェクトのコピーまたはオブジェクト自体のどちらかをリトポロジ化するかを指定します。
ハードエッジを保持
既存のハードエッジを新しくリトポロジ化したメッシュにフィーチャエッジとして転送します。
フェース数
ターゲットフェース数
出力メッシュに必要なフェース数の概算です。これはハードカウントではなく、リトポロジ化でヒットしようと試みるターゲットです。
許容差(%)
許容できる結果とみなされる[ターゲットフェース数]からの誤差のマージ(%)です。非常に低い値(<10)に設定すると、パフォーマンスが低下することがあります。
トポロジ数
トポロジの規則性
結果の特異点(4つの接続エッジを持たない頂点)の数を決定します。値を小さくすると生成される特異点の数は少なくなりますが、細部にわたってスムーズになります。
フェースの均一性
この値を大きくするとローカル曲率の効果が減少し、出力される四角形のサイズが均一になります。この値を小さくするとサイズの異なる四角形が出力され、ローカル曲率に適応します。
異方性
0から1の値は曲率の最大値/最小値の比を表します。値を小さくすると、より小さな四角形要素の高密度のメッシュが生成され、値を大きくすると効率的になりますが、角度のついたメッシュが生成されます。
リトポロジするモデルによって、設定は変わってくるのでトライ&エラーを繰り返すことが必須です。岩の様な、ハードエッジが少ないモデルでしたら良いのですが、ハードエッジが多いと尚更設定が大変になってくるので頑張ってください。
裏技(polyRemash&polyRetopo)
この方法は自動でリトポ、リメッシュを行うことができるコマンドになります。非常に便利ですので覚えておきましょう!
モデル選択後、maya画面下部にあるコマンドラインに「polyRemash」と打ち込みエンターを押します。
すると、三角形のモデルに自動でリメッシュしてくれます。
次に、リトポを行っていきましょう。同じくモデル選択後、maya画面下部にあるコマンドラインに「polyRetopo」と打ち込みエンターを押します。
ようするにリメッシュ機能と、リトポ機能を一発で呼び出せるのでぜひ使ってみてください。
以上になります。
一日でも早く習得できるように沢山触るようにしましょう。
MAYAを学ぶ・極める一冊!
職工所スタッフが厳選した最新のおすすめ参考書・問題集を集めてみました。MAYAの操作を画面付き解説してます「 MAYAの使い方講座|初心者に優しく伝授 」も参考にしてくださいね‼
↓タップしてAmazonで確認する↓